ウィスコンシン大学マディソン校の研究グループが、植物の糖質から2ステップの化学プロセスでバイオエタノールを生産する方法を開発した(Technology Reviewの記事、プレスリリース、ScienceにおけるAbstract)。その方法は以下のようなもの。 まず、植物の糖質水溶液を500K(ケルビン)のプラチナ-レニウム触媒に通す。これで5/6の酸素原子が除去され、アルコールや有機酸といった炭化水素化合物が作られる。この化合物は水溶液の上に油のような層を形成する。次に得られた化合物を第2の反応炉で精製する。この第2の反応炉では、利用する触媒を変更することにより、タイプの異なる代替燃料(ガソリン、軽油、ジェット燃料)が得られる。たとえば、軽油とジェット燃料の代替燃料を精製する場合は、銅とマグネシウムの触媒を用いる。なお、第1の反応で得られた化合物はプラスチックなどの原材料としても利用できる