投資家の間でかつてないほど横並びの集団行動の機運が高まり、米国株や国際商品、新興市場株を買い進めていることにより、市場全体が第二次大戦後最大の下げ相場となった昨年の二の舞いを演じるリスクが高まっている。 S&P500種株価指数は、過去3カ月の上昇率が70年ぶりの高水準を記録。ロイター・ジェフリーズCRB指数やMSCI新興市場指数のほか、ヘッジファンドも同様の上昇となっており、ブルームバーグの集計によると、3指数の連動性の度合いを反映する相関係数は過去最高水準に達している。 一方で1958年以降最悪のリセッション(景気後退)が和らぐ兆候が見られない中で、こうした群集心理が続けば、投資家は資金の避難場所を失う恐れがある。 強気派の間には、S&P500種と銅相場、原油相場が38%超下落した昨年に続き、相場が一斉に反発するのは理にかなっているとの見方も多いが、リバーソース・インベストメ