麻生太郎副総理兼財務相が、自民党総裁選(7日告示、20日投開票)に絡み、党首の「顔」「雰囲気」に言及した。石破茂元幹事長は「暗い」として、選挙を戦ううえで、安倍晋三首相(総裁)の方がふさわしいと主張したのだ。失言・暴言のように報じたメディアもあるが、党首が体現する雰囲気は、組織の士気やイメージにかかわる。リーダーの条件として、意外と本質を突いているのではないか。 「(総裁選の)候補者は2人しかいない。どちらの顔で選挙したいか。暗いより、明るい方がいいのではないか」 麻生氏は4日、熊本県益城町の党会合で講演した際、石破氏と安倍首相の表情や雰囲気を念頭に、こう述べた。 安倍首相が2012年以降、衆院選(3回)と参院選(2回)で連勝していることや、国際社会の評価が高い点を挙げ、「代える以上は、前より良くなくてはおかしい。もう1人の顔は、そうなる可能性があるのか。よく顔を見てもらいたい」とも強調し
<複雑な中東情勢を適切に読み解くには――モーリー・ロバートソンが伝授するイスラム社会を展望する上で押さえておくべきポイント> 中東情勢はとにかく分かりづらい、と嘆く人は多くいる。ただ、なぜそれほど分かりづらいのかについての明快な解説は多くない。モーリー流の中東情勢解説でその「なぜ」を探ると......。 編集部:日本人にとって中東情勢はとても複雑で理解が難しいようですが、なぜだと思いますか? 私は大きく3つの理由があると思います。まず、中東メディアの問題。日本に入ってくる中東の情報は英語情報やアラビア語から翻訳された英語情報が中心ですけれど、陰謀論に始まるガセネタが結構ある。もっと言うと中東には信頼できるニュースソースがとても少ない。 というのも、各国政府や紛争を起こしているそれぞれの武装勢力がそれぞれの立場でプロパガンダ満載のニュースを流すからです。シリア紛争が始まって以降はロシアメディ
9月5日、太平洋諸島フォーラムを主催するナウルのワガ大統領は、同フォーラムに派遣されている中国の特使が「非常に傲慢」で、首脳会議中に余計な口出しをするなど「いじめっ子」のようだったと非難した。写真は国連で演説する同大統領。2016年9月にニューヨークで撮影(2018年 ロイター/Lucas Jackson) 太平洋諸島フォーラムを主催するナウルのワガ大統領は、同フォーラムに派遣されている中国の特使が「非常に傲慢」で、首脳会議中に余計な口出しをするなど「いじめっ子」のようだったと非難した。 同フォーラムには18の太平洋諸国の指導者、および米国と中国を含む非メンバー国の代表団が参加している。 ワガ大統領は4日遅くの記者会見で「(ツバルの)首相が話そうとした際に中国の代表が発言を要求した」と述べた。これに先立ち、非公開の首脳会議で激しいやり取りがあったとのメディア報道が出ていた。 同大統領は「彼
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