<「真実」を装った偽りで英王室を裏切ったヘンリー王子夫妻> 世論を味方に付けるには先手必勝。相手より先に自分の主張をぶつけ、ついでに相手の印象を悪くする手も打てれば、文句なしに有利だ。 名司会者オプラ・ウィンフリーの助けもあって、メーガン妃は女優として一世一代の名演技をしてみせた。アメリカのテレビ視聴者がヘンリー王子とメーガン妃の「私たちは被害者」論をすんなり受け入れたのも無理はない。 だが王子の祖父で高齢(もう99歳)のエディンバラ公フィリップ殿下が体調不良で入院中の時期に、こんな話をするのは不謹慎だ。しかも2人の言う「真実」なるものは間違いだらけだ。 そもそもヘンリーは破格の特権を持つ身分に生まれ、幼い頃からその特権には義務も伴うことを教わってきた。だから母親の非業の死というトラウマを抱えながらも、成人すると英陸軍に入り、アフガニスタンで活躍し、軍人として立派に義務を果たしたとの評価が