トルコ南部を震源とする大地震で、トルコと隣国シリアの当局などによると、確認された死者は10日、計2万3000人を超えた。外務、防衛両省は10日、国際緊急援助活動の一環として、トルコへ自衛隊機による輸送を実施すると発表した。軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、100年以上続く、日本とトルコの「友情の絆」を踏まえて、東日本大震災や阪神・淡路大震災など、大規模災害における活動の経験と実績を持つ自衛隊に期待した。 井上和彦氏◇ 「日本政府の緊急支援に感謝を申し上げます。地理的に非常に離れているのに、被災地に最も早く到着した救助隊の1つが日本のチームでした」 トルコのコルクット・ギュンゲン駐日大使は8日、都内での記者会見でこう謝辞を述べた。日本とトルコは、ともに地震国として協力関係を深めてきた。災害対応で経験豊富な日本チームの活動は、トルコ国民の支えになっているという。