文春オンラインで報じた、東京女子医科大学の岩本絹子理事長をめぐる「疑惑のカネ」が、急展開をみせている。(東京女子医大の闇 #1 #2 #3) 東京国税局の"最強部隊"といわれる課税第二部資料調査課「通称:リョウチョウ」が、この報道の翌日に女子医大の税務調査に着手したのだ。 疑惑追及キャンペーン第4弾では、知られざるリョウチョウの実像と調査のポイントについて、東京国税局OBの佐藤弘幸税理士の全面協力を得て、徹底検証する。 ◆◆◆ エリート集団「泣く子も黙るリョウチョウ」 学校法人・東京女子医科大学の河田町キャンパス(東京・新宿区)の中心には、「女子医大通り」が貫くように通っている。その両側には、赤レンガ色の校舎などが立ち並ぶ。岩本絹子理事長の肝煎りで莫大な資金が投入され、次々と建て替えが進められているのだ。建物が赤レンガ色で統一されているせいか、女子医大を「赤い巨塔」と呼ぶ人もいる。