ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/hosaka (7)

  • アントニオ猪木、歴史に埋もれたイラクでの「発言」

    10月1日に亡くなったアントニオ猪木。プロレスラーとして一時代を築いた後、政界に転じた Toru Hanai-REUTERS <10月1日に亡くなった猪木は、1990年に湾岸戦争が起こると、参院議員として日人人質解放に尽力した。当時、在クウェート大使館員だった筆者はイラクに連れて行かれ、約4カ月間バグダードで働いていたが、その時の現地紙を掘り起こすと、猪木に関する気になる記事があった> 勤務先のオフィスレイアウト改修にともない、大量の資料が自宅に戻ってきた。 新たに棚を購入したり、不要になった資料(書籍やファイル)を捨てたり、デジタル化したりで、何とか急場をしのいでいるが、もはや、自宅は、トイレを含め、すべての部屋とほとんどの廊下が棚で埋まってしまい、残るは風呂場のなかだけという有様である(ただし、風呂場も脱衣所と洗面所はすでにで埋まっている)。 というわけで、暇をみては、紙の資料

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    maniwani
    maniwani 2022/11/14
  • ディズニー恐るべし、『アラジンと魔法のランプ』は本当は中東じゃないのに

    <少し前、カナダのトルドー首相の昔の「黒塗り」写真が問題になった。『アラジンと魔法のランプ』の主人公アラジンに扮した写真だったが、実はこの話、お世辞にも由緒正しいアラブ文学とはいいがたい> もう20年以上昔の話である。クウェートに住んでいた友人のパレスチナ人と話をしているとき、白人や黄色人種といった言葉が話題になった。 そのとき、アラブ人は有色人種なのか、白人なのか、有色人種なら何色なのかという議論となり、そのパレスチナ人は、アラブ人は形質人類学的にいえば、いわゆる白人と同じコーカソイドであるが、肌の色としては有色人種であり、色は茶色であると主張した。20年以上昔のことなので、ポリティカル・コレクトネスの考えかたも希薄で、こちらもふーん、そうなんだと適当に相槌をうっていた記憶がある。 なんでこんな話を突然思い出したかというと、これまたちょっとまえの話で申し訳ないが、カナダのジャスティン・ト

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    maniwani
    maniwani 2019/11/28
  • 日本製品は安いけれど劣悪、アラビア語の「日本製」は「尻軽女」を意味していた

    <1920年代後半から1930年代にかけ、大半の中東諸国で日は最大の貿易相手国の1つになっていた。日とイラクの外交関係樹立80年に振り返る、知られざる歴史> 今年は日とイラクの外交関係樹立80周年に当たる記念すべき年である。1939年11月30日、イラクの首都バグダードに日の公使館が開かれたのだ。といっても、大半の人にとってはどうでもいいことかもしれない。日国内でとくに大きな盛り上がりがあるわけでもなく、私の周りの中東に関わる人たちのあいだですら、ほとんど話題にものぼらない始末である。 ちなみに今年は日とイランの外交関係樹立90周年でもある。10年分古いだけあって、まだ、こちらのほうが注目度は高いかもしれない。あちこちでチラホラとイベントが開催されているようだ。イランを専門とする研究者も多いし、さすが中東の大国という感じだろうか。 安倍首相も、90周年とは関係ないかもしれないが

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    maniwani 2019/09/27
  • 日本で「ツタンカーメンのエンドウ」が広まった理由、調べました

    <1922年にツタンカーメンの墓から発掘されたエンドウ(豆)の種子が発芽し、日で今、そのエンドウが広く栽培されている――という話がある。これは果たして当なのか。日のメディアも罪深い> 去年10月に庭に植えたエンドウ(豆)が成長し、3月末からときおり収穫しては家で豆料理を作って楽しんでいた。今回はその顛末。 私がカイロに住んでいた2001年のこと。たまたまNHKラジオから出演依頼があり、「ツタンカーメンのエンドウ」について訊きたいといってきた。何でも、1922年、英国の考古学者ハワード・カーターがエジプトでツタンカーメンの墓を発掘したとき、副葬品だかでエンドウの種子が発見されたんだそうだ。 その後、それが発芽し、成長して、どんどん増えていき、今では多くの日人がそのエンドウを育てて楽しんでいるのだという。わが家の庭に植えていたエンドウというのは実はそのツタンカーメンのエンドウなのである

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    maniwani 2019/06/19
    “朝日新聞はわりと積極的にツタンカーメンのエンドウについて報じており、投稿欄でもツタンカーメンのエンドウをテーマにした読者の声がいくつも見つかった。”
  • 研究者ですがフェイスブックにアカウントを永久停止されました | 保坂修司 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <アカウントを停止され、ヘルプセンターに苦情を言った。最終的に永久停止されるまでの、不毛なやりとりの記録> 今年の6月のことである。自分のFacebookアカウントにアクセスしようとしたら、できなくなっていた。そして「アカウントが停止されました」のメッセージが......。 自分のアカウントが停止されたのはこれで2度目である。心当たりがないので、ヘルプセンターに苦情をいった。以下はその不毛なやりとりの記録である。 前回、2015年にも似たようなことがあったが、そのときは若干、心当たりがあったので、やばいなあと思いながら、心を入れ替えて二度と怪しげなことをいたしませんといって、再開してもらった。もちろん、怪しげなといっても、違法なことをしていたわけではない(もちろん、Facebookの規定に違反していた可能性は否定しない)。 当時はテロ組織イスラーム国(IS)のテロが猖獗(しょうけつ)をきわ

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    maniwani 2018/11/26
  • 「チェスは時間の無駄、金の無駄」のサウジでチェス選手権の謎

    <日でほどんと報じられなかった昨年12月末の「サルマーン国王早指しチェス世界選手権」。女性の服装や外交問題など、いかにもサウジという問題が起こったが、そもそもチェスは「ハラーム(禁止)」だ> 昨年12月末、サウジアラビアで「サルマーン国王早指しチェス世界選手権」が開催された。字面だけみれば、ああそうですかというぐらいで、どうってことはないかもしれない。 だが、実際にはこのイベントをめぐっていろいろ事件が起き、そのいずれもがいかにもサウジアラビアらしいというので、メディアでも大きく取り上げられた(ただ、残念なことに、日のメディアでは、将棋の藤井四段や羽生永世七冠などのニュースで手一杯のためか、サウジアラビアでのチェス選手権のことはほとんど報じられなかったし、あまり評判がよくない日チェス協会のウェブサイトでも一切触れられていない)。 ドレスコードでひと悶着あったが、結局は... サウジの

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    maniwani 2018/01/30
  • イスラエルとサウジの接近で思い出す、日本大使館のスパイの話

    <イランという共通の敵ができ、天敵のはずの両国が歩み寄っている。だがイスラエルは長年、サウジアラビア関連情報をあまり重視していなかった> 米国の中東政策を形成するのに重要な役割を果たすのは当然、国務省の近東局というところで、責任者は通常近東担当次官補になる。このポジションは政治任用だが、実は4月25日現在きまっておらず、したがって、米国の中東政策の概要がみえてこない。 ティラーソン国務長官は、石油会社出身のくせに、失礼ながら中東のことを理解しているとは思えず、独自の中東政策を打ち出せるとは考えづらい。 たまたま在京米大使館員と話していたら、政治任用はかならずしも専門家である必要性はなく、政治的影響力(大統領との距離など)のほうが重要なことが多いといっていて、たしかにそのとおりなのだが、火薬庫みたいな中東に、火炎放射器をもって乗り込んでいくような人はやっぱりご遠慮いただきたい。 肝心要の近東

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    maniwani
    maniwani 2017/04/29
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