樋口直哉 作家・料理家 主な著作として小説『スープの国のお姫様』(小学館)ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)料理本『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)など。新刊は『ぼくのおいしいは3でつくる』(辰巳出版)です!
今日はカツオと昆布の合わせ出汁について考えていきます。2002年、大学の研究者と日本料理アカデミーによる実験で「昆布のグルタミン酸を最大限に抽出するには60度で1時間加熱するのがいい」「鰹節は85℃で旨味が短時間で抽出される」という結論が出たことによって、従来の『昆布と水を鍋に入れて沸騰直前に取りだし、鰹節を加え一煮立ちさせる』という方法では鰹節の旨味成分は充分に引き出せないことがわかりました。 科学的に旨味を最大限、抽出するための出汁のとり方は以下の通り。 まず鍋に昆布と水を入れ、弱火にかけます。六十度に達したところで火を止め、そのままの温度を保ちながら30分~1時間かけて旨味を抽出します。 旨味が充分に抽出されたところで昆布を取り出します。これが昆布だしです。この昆布だしを85℃まで加熱し、火を止めます。 今度は鰹節を投入します。 削り節が沈むまで待ち、それを濾します。 濾すときはサラ
私は今、この文章を半分泣きそうになりながら書いている。 何の感情なのかは自分でもよくわからないが、とにかく「すごい」という言葉がずっと頭の中でぐるぐるしている。 ルールが変わる、ここから。 毎週アメリカや中国のニュースを拾って自分なりに解説する中で、遅々として改革が進まない日本のアパレル業界に歯がゆい思いをしてきたが、ここから大きく変わる。 昨日はそう確信した日だった。 ZOZOSUITはすごい。きっと世界をとる。 私が人並みにものを考えられるようになって以来、一番と言っても過言ではないほど衝撃を受けたこの「ZOZOSUIT」という商品のすごさを、私なりに解説して見たいと思う。 アパレル業界が次に解決しようとしていた "サイジング"という課題私が未来を航海するためのコンパスとして常に読み返している「創造する未来」で、これからは「サイズ」がキーになると力説されていた。 ちょうど半年前にこれを
Webサービス同士を連携できるサービス「IFTTT」。スマートスピーカーとWebサービスの連携も可能なことから最近注目が集まっている。IFTTTでサービス連携を作りながら、特徴や注意点などを解説しよう。 連載目次 IFTTTとは TwitterやFacebook、Gmail、Instagram、Evernote、Dropboxなど、数え上げたらキリがないほど、現在では実に多彩なWebサービスが提供されている。こうしたWebサービスは単体でも非常に便利な機能を提供しているのだが、複数のWebサービスが連携できれば、新しいWebサービスとしてさらに多くのことを実現できるだろう。ただ、Webサービスの連携には、多くの場合プログラミングが必須であり、実現するにはハードルが高いと思われがちだ。 しかし、こうしたWebサービスを連携させる「IFTTT(イフト:IF This Then That)」とい
・追記 コンビニ向け雑誌の需要低下、または単なる企業戦略なら、千葉市長が同席しての会見には大いに疑問がある。今回の件はそもそも千葉市長の要請からはじまっている。ミニストップの市場規模の小ささを語る人もいたが、なおさら「市長との合同会見」を気にかけてもおかしくないのでは。 エロ本を何がなんでも置けという主張はしていない。子供への有害性、主に女性の不快感などの問題もわかる。店舗単位での判断がその解決策に近いと思うが、行政絡みの強行手段のような形は強く疑問なため、そのことを本文に書いた。 「エロ本」という呼び方は、今後何が恣意的にエロ本扱いされるかわからないという意味を込めて。「どう見てもエロ本だろう」と言われても、これまでは条例などの「公的な基準」で違ったのだが(それが絶対に正しいかは置くとして)、その公的基準を無視して、恣意的な判断が通ってしまった。問題はその点。内容が問題ならそれを改善する
イノベーションに関する議論は、かみ合わないことが多い。この認識から、イノベーションの原点とも言うべきシュムペーターまで戻って、イノベーションという概念を考え直す作業を続けている。この連載第3回では、シュムペーターの定義するイノベーションの最高の実例、すなわちマイクロプロセッサーについて考える。 このように本連載では、いくつかのイノベーションの事例を、シュムペーターのイノベーション論と照合しながら考察する。ただし登場する事例は、エレクトロニクス関連のものがほとんどである。これは私の専門からの限界として、お許しいただきたい。 マイクロプロセッサーは「新結合」による最大級のイノベーション 連載第1回で詳しく述べたように、 「経済システムが自らを時間的に変化させる力」、これがイノベーションの本質である[Schumpeter, 1937]。すなわちイノベーションは、経済を成長させる力ということになる
はじめに 昨日のTwitterで書いたこちらが非常に反響を呼びました。 半年間かけたデータ解析の仕事が全くうまくいかなかった 今回の失敗は契約書に納品物を明記していなかったこと 機械学習の依頼は学習済みモデルのファイルを納品しただけでは、先方は検収できず、結果支払いを受けられない この教訓をひとりでも多くの人に知ってもらいたい — キカガク代表 吉崎亮介 (@yoshizaki_kkgk) 2017年11月20日 そうなんですよね。 全く先方が悪いわけでもなく、私自身が「機械学習のお仕事=解析」だと思いこんでいたことが失敗の始まり。 結局のところ、機械学習系のプロダクトを依頼されて、学習済みモデルを作成して即納品とはいかず、検証結果を示されないと検収できないよとなってしまうので、結局アプリケーション側まで組み込まないと納得感はないんですよね。 この検証とは、訓練データと検証データを分けた時
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