ほえぬ盲導犬「誤解」、「訓練は虐待では」理解なき声 関係団体は対応に苦慮 産経新聞 9月5日(金)15時8分配信 埼玉県で7月、盲導犬のラブラドルレトリバー、オスカーが刺された事件。犯人への怒りが高まる一方で、「盲導犬は何をされても声を上げないように訓練されている」という誤解が広がり、「かわいそう」「動物虐待では」といった声が盲導犬の育成団体などに届いている。盲導犬のパートナーに心ない言葉が浴びせられるケースもあり、関係団体では「全くの誤解。パートナーたちの心も傷ついている」と話し、対応に苦慮している。(服部素子) 「事件の報道後、盲導犬を連れて入った飲食店でいきなり『盲導犬はかわいそうやな。何されてもがまんする訓練されてるんやろ』と言われました。悔しく悲しい思いです」 盲導犬のパートナーたちの組織「全日本盲導犬使用者の会」の副会長、深谷佳寿(ふかや・よしかず)さん(43)はそう話す。