5月12日以降、世界に拡大した「WannaCry」が大きな注目を浴びる中、一般メディアにより報じられる機会も増えています。 その中でもNHKは、時事問題を解説する「時論公論」のコーナーで「もっと早くXPにもパッチを提供すべきだった」と指摘。これまでのIT業界の常識を覆す主張として注目されています。 異例の手段としてXPにパッチを提供 マイクロソフトはWannaCryが急速に拡大を始めた5月13日、すでにサポートが終了しているWindows XPやWindows 8(8.1にアップデートしていないもの)などに対し、「極めて異例の手段」と前置きしつつ、セキュリティパッチを公開しました。 その背景には、NSAが作ったとされる「EternalBlue」など、Windowsの脆弱性を突く攻撃ツールの存在があります。こうしたツールをNSAが密かに利用していたことも非難の的になっていますが、Window