BMIは体重と身長のバランスを示す指標として言われていますが、実はこれ、個人の体型チェックのために作られたものではないんです。 WHOや厚生労働省も指針に使っていますが、なぜ採用されたかと言うと、きっかけは20世紀初頭に死体の身長と体重、死亡リスクを記載した保険会社の表が「わかりやすく見えたから」です。 そうです。死体です。 間違った情報を発信している!と思われたら困るので、少し遠回りですが、BMIの歴史からお話しします。 1832年、ベルギー人の数学家アドルフ・ケトレーが「標準的な人とは数学的になんぞや」を追求するうちに、たどりついたのがBMIです。 それまで、身長と体重は比例する(身長が1センチ増えれば体重は1キロ増えるとか、1割高くなれば1割重くなるとか)と言われていましたが、彼は数百人のデータを解析するうちに体重は身長の二乗と比して増えることに気が付きました。 しかし、彼のこの発見