吾輩はDQNである。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所で何見てんだコノヤロウと喚いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めてインターネッツ住人というものを見た。しかもあとで聞くとそれは古参という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この古参というのは時々我々を捕つかまえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて古参の顔を見たのがいわゆるインターネッツ住人というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。 普通かDQNかと問われれば、多分私はDQN寄りに属するのだろうと自覚している。建設業という仕事柄、職人とオラオラと現場を渡り歩くには大人しい性