介護の現場で知られていたココアの便臭軽減効果 ココアのリグニンがニオイ成分の産生を抑え、ニオイ成分をすみやかに排出して便臭を消す ココアの便臭軽減効果については、介護の現場ではもうかなり前から知られていました. 私が「介護・臭いで困っていませんか」という本を出版するとき取材した介護施設の看護婦さんの何人かがココアの消臭効果については経験的に「ある」と答えていました。 実際に、山川病院の看護婦さんが、40人の高齢入院患者に一日2回のココアを飲用していただき、看護スタッフが官能検査(嗅覚的に判定する方法)で10日後に便臭を比較したところ、「減少傾向」が認められ、病院職員から汚物室の「臭気が低下した」との報告があり、あきらかな臭気抑制効果が認められた、というレポート(総合ケア・2002年7月号、石井、川島)もあります。 レポートでは同時に、便の性状も下痢、軟便、あるいは硬便傾向だったものが、通常