宮内庁は、来年12月に成人となる秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが洋装正装時に着用されるティアラ(宝石付き小冠)の制作業者を、初めて公募することを決めた。首飾りなど宝飾品全体のデザインも含めた企画競争入札で、予算額は約2890万円。6月5日が締め切り。美術や工芸の専門家による審査委員会を経て同月中に選ばれる。 ティアラは、新年祝賀の儀や外国の賓客を招いた宮中晩餐会などで着用される重要なもの。かつて制作業者は随意契約や、対象業者を限った上で価格のみを争う指名競争入札で決まっていた。2年前成人された秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまの際には指名競争入札で、「ミキモト」(東京・銀座)と争った「和光」(同)が落札、制作した。 宮内庁は「価格だけでなくデザインも重視するため、ご夫妻と佳子さまにご相談した上でコンペ方式に決めた」としている。 審査委員は、文化勲章受章者の高階秀爾大原美術館館長、宮田亮平東京芸術大