ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳がんのリスクを減らすためとして、乳房を切除する手術を受けたことを明らかにしました。 決断の背景にあったのは遺伝子検査。 日本の専門家は、「予防切除のリスクをどう考えるかは難しい問題だ。検査を受けるかどうかも含め、患者が納得する治療を選べるよう、カウンセリングの態勢を充実させる必要がある」と話しています。 がんの発症と遺伝子検査 がんの発症には遺伝子の働きが関係するため、乳がんなど一部のがんでは、遺伝子を検査して、将来、発症する確率を判定できるようになっています。 このうち、アンジェリーナ・ジョリーさんが受けた検査は、血液を分析して特定の遺伝子に変異があるかどうか調べ、乳がんと卵巣がんの発症の確率を判定するものです。 日本人の女性が70歳までに乳がんになる確率は5%、卵巣がんになる確率は1%とされていますが、この遺伝子に変異があると、発症の確率