解説: 日本をアメリカとの無謀な戦争に走らせたものはなにか? ある年齢以下の人たちにとって、かつて日本がアメリカと戦争をしたことが信じられないはずだ。「あの世界一の大国に対して、なぜ?」という素朴な疑問が出るだろう。 真珠湾攻撃の「生みの親」山本五十六・連合艦隊司令長官も1940年秋、「アメリカと戦争するということは、ほとんど全世界を相手にするつもりにならなければ駄目だ」と語っていた。それでも「やむにやまれず、自衛戦争に突っ込むしかなかった」というのがよく言われる説明だ。有馬学「日本の歴史23帝国の昭和」は「開戦に至る過程は、各政治勢力がその時その時の最悪の選択を避けようとして行った決定の積み重ねなのだ」「途中では誰も主体的決断をしていないのに、最終的には重大な決定がなされてしまうという、意思決定過程の不思議な特徴」と表現する。 天皇は絶対不可侵の存在とされていたものの、さまざまな事情から
![「なぜアメリカ相手に戦争?」ペリー来航から“88年の怨念”が導いた太平洋戦争の末路とは | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4f75e17a2de84160bc4bea5ab22944b65f48006b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F4%2Fe%2F1200wm%2Fimg_4effbfb8156eccace3919bec934a6758243575.jpg)