企業の役員や管理職クラスの方から「うちの若手はおとなしい」、「もっとチャレンジ精神がほしい」、「個別に話を聞くと考えはあるようだが、自主的に提案してこない」など、若手の言動に物足りなさを感じるとの声をお聞きすることが少なくない。 なぜ部下は提案やチャレンジに消極的なのだろうか。その理由を単に世代の違いや個人の性格として片づけてしまっては、組織としての課題解決につながらない。個人差では説明できないレベルで、社員の行動特性やその結果として生み出される製品・サービスの質・量に企業間で差があることを考えれば、企業文化や制度、オフィス環境など、職場環境が社員の行動に大きく影響していることは疑いようもない事実といえよう。 1.挑戦する企業文化を支える要素とは では、「挑戦しない社員」をより「挑戦する社員」へと変えるために、組織としてできることは何だろうか。このヒントを得るため、新製品創出力に長けたいわ