認知症ドライバーは、事故寸前でも「ヒヤリもハッともしない」 10月下旬、横浜市で87歳のドライバーが運転する軽トラックが登校中の児童の列に突っ込み、小1の男児が死亡するという事故が起きました。それ以来、メディアは高齢ドライバーの問題を取り上げることが多くなりました。 以前から高齢ドライバーのブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故や高速道路逆送といったトラブルは起きていました。ここへ来て急に増えたのかどうか。横浜の痛ましい事故によって、その危うさを人々が再認識しているのは確かでしょう。 長年、在宅介護のケアマネージャーを務めているMさんは、かなり昔から高齢ドライバーによる事故が増えることを危惧していたと言います。 「私が担当する利用者さんのなかには、認知症のような症状が出ているにもかかわらずクルマの運転を続けている方が数名います。身体機能や言動を見ると、ハンドルを握るのは危険だと思わざるを
わたしが中小企業診断士の資格を取ったのは、もう20年以上も前のことだ。その頃、診断士の試験は「鉱工業」「商業」「情報」の3コースに分かれていた。どの試験を通っても、おなじ診断士の資格を名乗れる。わたしは情報系を選んだ。「情報」コースには、さらに専門試験科目が「流通情報」と「生産情報」の二種類あったので、わたしは「生産情報」を選んで試験を受けた。工場づくりをビジネスとするエンジニアリング会社に勤める人間としては、当然の選択であった。 ちなみに診断士試験に「情報」コースができる前は、「鉱工業」と「商業」の二種類しかなかった。これはちょっと不思議である。だって、まるで中小企業には製造業と流通業しかないみたいではないか(鉱業も入っているが、石炭産業の盛んだった戦後ならいざ知らず、鉱業にはほとんど大企業しか残っていない)。しかし、たとえば運送業にも建設業にも、中小企業はたくさんある。それなのに専門試
先日読んだ大前研一さんのBLOGOSの記事がウソばっかりだったので、Facebook上で怒涛のツッコミをいれました。お相手が大御所だったということもあり、著名人含め多くの方がわたしの投稿を読んでくださって、100回以上シェアされています。 多くのリアクションをいただいたので、「ちゃんと記事にしよう」と思って、もう一度全力で反論、訂正します。 個人的に大前さんを叩く意図はまったくないのですが、多くの人が正しくない内容の記事を読み、信じてしまうのを防ぎたいと思います。 大前研一さんのデマ記事に反論します 出典:大前研一「入試なし。猫も杓子も大学、の逆を行くドイツ式教育」 大前研一さんが、『大前研一「入試なし。猫も杓子も大学、の逆を行くドイツ式教育」』という記事を書いていました。 記事冒頭には「本連載では大前研一さんの著作『日本の未来を考える6つの特別講義』より……解説します」、記事の最後には「
最近cakesで連載している子ども向けのマインドフルネスの本が面白そうなので買ってみた。まだ途中なのだが『ソフィーの世界』マインドフルネス版みたいで面白い。 cakes.mu 今は子ども向けにこんなメンタル本がある、とたまたま遊びに来た母親に話したところ、私が子どもの頃にはこんな便利なものはなかった!今の子はこうやって楽ばかりしているから打たれ弱いんじゃないの、なんて甘やかすな理論が発動された。 私は正直「私が子どもの頃にはこんな便利なものはなかった論者」は滅びたらいいのに、と思っている。 例えばDSやスマホは自分の時代には無かった、それでも生きられたんだから要らない、と自分の子を自分と同じ旧石器時代に引きずり込もうとする人たち。 誤解しないでほしいが、DSやスマホを買わないことが全て悪い、と言いたいわけじゃない。 DSもスマホも高価なものだし(特にスマホは毎月大変)、経済的事情の中で申し
米ニューヨークにあるニューヨーク・タイムズが入居する建物で行われたインタビューを終えたドナルド・トランプ次期大統領(2016年11月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/TIMOTHY A. CLARY 【11月27日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は26日、今月8日の大統領選で同氏が勝利した3つの激戦州の一つ、ウィスコンシン(Wisconsin)州で準備されつつある票の再集計を「ペテン」だとした上で、選挙での勝利は異議申し立てやののしりを受けるものではなく尊重されるべきだと主張した。 再集計は緑の党(Green Party)の大統領候補としてわずかな票を集めたジル・スタイン(Jill Stein)氏が要求しているもので、共和党候補だったトランプ氏は「すでに敗者が敗北を認めている」選挙だとしている。民主党候補だったヒラリー・クリントン(Hillary C
デジタル・ゴールドラッシュ旧ユーゴスラビアを構成していたマケドニア。ギリシャと国境を接する人口200万人余りの小国だ。その中部の町ヴェレスは「デジタル・ゴールドラッシュ」にわいていた。 約7千キロ離れたアメリカ、大統領選のおかげだ。 この町の若者らは140以上のアメリカ政治サイトを立ち上げた。こんなもっともらしいドメインを持つ。 WorldPoliticus.com(ワールド・ポリティカス) TrumpVision365.com(トランプ・ビジョン365) USConservativeToday.com(USコンサバティブ・トゥデイ) DonaldTrumpNews.co(ドナルド・トランプ・ニュース) USADailyPolitics.com(USAデイリー・ポリティクス) 例えば、WorldPoliticus.comの記事「あなたの祈りは聞き届けられた」。匿名のFBI捜査官を情報源に「
道路に大穴が開いたり、まさかの候補が当選したり、立て続けに世間を騒がす事件が続いていますが、そうなると地味で目立たない(失礼)科学ニュースは、派手な見出しの狭間に埋没してしまいます。 先日2016年10月31日、慶応大学において、理論物理学の重要な成果が記者発表されました。 ですが、「一般の熱エンジンの効率とスピードに関する原理的限界の発見」という、この難解な題は果たして日本語なのでしょうか。さっぱり意味が分からないという反応が普通でしょう。よほど注意深く報道記事を追う人か、はじめからこの分野が大好きでたまらないマニアでもないと、どこが重要なのか認識できないでしょう。 けれどもこれは、熱力学・統計力学という古典的で正統的な理論物理学の分野でなされた、たいへん美しい鮮やかな成果なのです。物理学業界大興奮です。 アメリカの45代目大統領なんか1万年経てば誰も覚えていませんが、熱力学の法則は10
2016年、日本で働いていた。 「日本に行けばお金が稼げる。そのうえ先進国の技能や技術、知識を身に着け、故郷に凱旋して自国の発展に貢献できる」 そう聞いて、幼い頃からの憧れだった日本に行けるならと、あまり深く考えずに多額の借金をして日本へ飛び込んだ。アジアのなかで欧米列強に肩を並べるほどの豊かな国を築くほど優秀で、かつ、未曾有の天災が起きても一致団結できるモラルの高い日本の人びとに、最親日国の友として色んなことを学びたいと思っていた。 そんな思いでやってきた自分が置かれた状況は、予想だにしなかったものだった。 彼ら日本人は、私達のパスポートを取り上げて「言うことを聞かないと強制送還だ」と言い、技能や技術、知識のまったく身につかないキツい労働を半ば強制的に押し付け、最低賃金を下回る報酬しか払おうとせず(未払いやサービス残業も横行)、「外泊は直ちに強制帰国、違約金50万円」や「恋愛は警告。聞き
最近SFを読み始めたのだけれど、SF面白いね。なので、お詳しい方々、おすすめ教えてください。特に、意識とはなんぞや、とか、知性とはなんぞや、とか哲学的なテーマに踏み込めている作品を知りたい。作品自体が壮大な思考実験になっているような。最近読んだやつの個人的な評価を一応下に載せておきます ◆めちゃくちゃ面白かった グレッグ・イーガン「ディアスポラ」 グレッグ・イーガン「順列都市」 テッド・チャン「あなたの人生の物語」 ジョージ・オーウェル「1984年」 スタニスラフ・レム「ソラリス」 ◆面白かった 伊藤計劃「虐殺器官」 アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」 レイ・ブラッドベリ「火星年代記」 ◆まあまあ ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」 アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」 伊藤計劃「ハーモニー」 ◆自分には合わなかった アルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」 マイケルコー
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