2025年9月、オックスフォード近郊とヒースロー空港周辺で、街灯から街灯へとつながるセント・ジョージ旗とユニオンジャックを目にした。2025年8月に英国各地で広がった「Operation Raise the Colours」。街灯にユニオンジャックやセント・ジョージ旗を掲げるこの草の根運動は、ナイジェル・ファラージが率いる反移民を掲げる右派政党「リフォームUK」に所属する議員らが支持を表明し、一方でHope Not Hateなどの反差別団体が「極右による移民・難民への威圧」と批判した、政治的に鋭く対立したキャンペーンだ。 旗はロンドン中心部では目にしなかった。多様な人々が行き交うロンドンの街には、それはなかった。空港に近づくにつれて、移民が多く暮らし、働く場所に近づくにつれて、旗は増えていった。「英国を取り戻す」というメッセージが、誰に向けて発せられているのかを、その配置が雄弁に語っていた

