ブックマーク / www.cinra.net (53)

  • 「ドイツ人目線」で読んだ小説『関心領域』の特異性とは?文筆家マライ・メントラインが紐解く | CINRA

    メイン画像:©Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved. 小説『関心領域』を通例の文脈で「あの映画の原作」と紹介するのにはいささか抵抗がある。というのも、特に日では、公開当初から凄まじい訴求力を見せた映画版(ジョナサン・グレイザー監督)の存在感が大きく、隠喩に満ちたその内容の「解題」を求める意図で書を手にする人が多いと予測され、その場合、キャラ構築や舞台設定など多岐にわたる差異により、読者が面らうこと必至だからだ。 ありていにいえば『関心領域』とは、ナチス第三帝国に関する、ある「共通命題」を突く文芸作品と映像作品のユニット的名称である。双方、観念的な因果関

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  • ノーラン監督作『オッペンハイマー』日本公開の行方と意義 | CINRA

    「原子爆弾の父」と呼ばれたロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた映画『オッペンハイマー』の日での劇場公開をめぐり、注目が集まっている。クリストファー・ノーランが脚・監督を務め、全米での封切り以降高い評価を受けているが、日では公開日が決まっておらず、10月28日時点で一切の宣伝がされていない。 日公開をめぐる現状はどうなっているのか。関係者への取材を通して得た情報や、作が公開されることの意義について、ライターの稲垣貴俊氏が執筆する。 2023年に世界的ヒットを記録した一映画が、日では劇場公開されないままとなってしまうかもしれない――。『ダークナイト』3部作などの人気監督クリストファー・ノーランによる最新作、「原子爆弾の父」こと理論物理学者のロバート・オッペンハイマーを描いた伝記映画『オッペンハイマー(原題)』が話題だ。 作はオッペンハイマーの学生時代から、原爆開発(マンハ

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  • くるり・岸田繁と君島大空の共鳴するところ 歌と言葉とギターの話 | CINRA

    2021年、新型コロナウイルスの感染対策を徹底した音楽フェス開催の可能性が探られている。そんななか、5月15、16日に富士山こどもの国(静岡県富士市)で開催が予定されているのが『FUJI & SUN』だ。 2019年の初年度はブラジルのエルメート・パスコアールやChara、クラムボン、cero、セオ・パリッシュらが出演。大きな話題を集めたものの、昨年度は開催直前で中止に。今年度は来場者数を抑えるなどの感染予防対策が取られたうえで、待望の再開となる。 他のフェス同様、今回の『FUJI & SUN』は日人アーティストのみ出演。林立夫と大貫妙子や折坂悠太、青葉市子、ハンバート ハンバート、マヒトゥ・ザ・ピーポー、カネコアヤノら注目のシンガーソングライターに加え、冥丁や民謡クルセイダーズ、VIDEOTAPEMUSIC、SUGAI KEN、Ramzaといったラインナップからは、都市生活から立ち上る

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  • 坂本慎太郎と青葉市子の「歌」は、なぜ日本語のまま海外に届いているのか。現場で得た感覚から語りあう | CINRA

    慎太郎と青葉市子。その音楽性から2組をあわせて聴いているリスナーは少なくないのではないか、と思う。じつはこのふたり、対面は実質二度目。前回の現場は小山田圭吾のプロジェクトで、およそ10年前に遡る。 そんなふたりの初対談が『FESTIVAL de FRUE』企画で実現。今年7月8日開催の『FESTIVAL FRUEZINHO』立川公演に出演する青葉市子、2022年に出演した坂慎太郎は、ともに国内のみならず海外からの支持も厚いことから、対談は「両者の歌が国境を越えて聴かれる秘密」をテーマに話が展開した。 ストリーミングサービスの登場をきっかけに少しずつ状況が形成され、2023年現在、国内外に数百万、あるいは1,000万規模でリスナー数を抱える日のアーティストも出てきている。しかし、坂慎太郎と青葉市子の「歌の広がり方」はそういったケースとは異なると言えるだろう(※)。 その様子を対談の

    坂本慎太郎と青葉市子の「歌」は、なぜ日本語のまま海外に届いているのか。現場で得た感覚から語りあう | CINRA
  • 『aftersun/アフターサン』監督が語る「メランコリック」な世界の見方、観客と映画をつなぐ余白 | CINRA

    シャーロット・ウェルズ監督による長編デビュー作『aftersun/アフターサン』は、若い父親と娘のひと夏の旅の思い出を、20年後、父と同じ年齢になった娘の視点で綴る物語だ。英米のさまざまなメディアで2022年ベストムービーの1に数えられ、娘への愛情と31歳の男性としての苦悩をあわせもつ父のカラムを繊細に演じたポール・メスカルは、作の出演で『アカデミー賞』主演男優賞ノミネートを果たした。 家庭用小型ビデオカメラ「miniDV」で映したローファイな映像やBlur、R.E.M.、Queen & David Bowieらの楽曲に彩られた作は、1987年生まれの監督の自叙伝的要素も含む。よく兄妹に間違えられたというウェルズと父が実際にトルコで過ごした夏休みの思い出がベースになっているという。大好きだった父の姿と、当時は知り得なかった父の内なる葛藤──非常にパーソナルであり、曖昧なところをたくさ

    『aftersun/アフターサン』監督が語る「メランコリック」な世界の見方、観客と映画をつなぐ余白 | CINRA
  • ここがceroの本当の始まり――高城晶平&荒内佑が語る『e o』。真新しいものがなくなり、音楽はどこへ? | CINRA

    ここがceroの当の始まり――高城晶平&荒内佑が語る『e o』。真新しいものがなくなり、音楽はどこへ? たとえば、世の中に数多ある音楽作品を「語りやすい作品」とそうでない作品に分けるとするなら、ceroの5作目『e o』は後者にあたるだろう。前々作『Obscure Ride』(2015年)は、ネオソウルやR&B、ニュージャズといったジャンルやサウンドを独自に消化し、コンセプチュアルに制作された傑作であると同時に、人らも公言しているようにある種「語りやすい作品」でもあった。 「語りやすさ」と作品の強度、クオリティーはおそらく何ら関係はない。実際『e o』は、歌詞とサウンドの関係性がこれまで以上に緊密になっている、という一点から見ても、ceroの作品のなかで一番の音楽的到達点にあると思う。なのだが、この作品を説明したり、語ることはとにかく難しい。 そのことは、作がコンセプトや指標のような

    ここがceroの本当の始まり――高城晶平&荒内佑が語る『e o』。真新しいものがなくなり、音楽はどこへ? | CINRA
  • 賛否の先で論じる『シン・仮面ライダー』。現実と符合してしまった「宗教二世」の物語 | CINRA

    映画『シン・仮面ライダー』が興行的に苦戦しているらしい。公開前から商品タイアップも多数なされた話題作で期待感も高かったものの、公開第1週の興行収入は2位スタートに終わり、翌週には5位に転落。レビュー等での評価も賛否両論あるようだ。 作品を鑑賞してみたところ、これまで感じたことのない妙な居心地の悪さを感じて、その違和感について友人相手に何度か話をし、SNS映画レビューサイトもチェックしたのだが、どうもほかには自分が抱えるようなモヤモヤを感じている人はあまりいなさそうで、そのことがより私自身の心持ちの落ち着かなさに拍車をかけている。 この感覚を率直に言葉にすると「気持ち悪い」だが、あらかじめお断りしておくと、だからといって私はこの映画を批判したいわけではない。逆に肯定や賞賛をしたいわけでもなく、私の感じるこの「気持ち悪さ」は、映画としての評価とは別なところで「結果として偶然生じてしまった」、

    賛否の先で論じる『シン・仮面ライダー』。現実と符合してしまった「宗教二世」の物語 | CINRA
    marsrepublic
    marsrepublic 2023/04/18
    それを語りたいなら庵野じゃなくて盟友の幾原監督の作品を取り上げてくださいな
  • 『エブエブ』キー・ホイ・クァンが語る、「この映画の重要なメッセージは、エンパシーを持つこと」 | CINRA

    「これはぼくだけものものじゃない。変化を求めつづけたすべての人たちのものだ」。今年2月、『全米映画俳優組合賞(SAGアワード)』でアジア系俳優として初めて助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンは、声を震わせながらそうスピーチした。映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で、主人公の夫ウェイモンドを演じた彼は、今後、MCUの『ロキ』シーズン2に出演することが決まっている。 1980年代に子役として人気を博すも成長するにつれて出演機会に恵まれず、一時は裏方に専念していたクァンは、作でカムバックを果たした。冒頭の言葉の背後には、ハリウッドでアジア系俳優が置かれていた不均衡な状況がある。 今回CINRAではクァンにリモートで取材を敢行。作に込められた重要なメッセージや、ハリウッドへの問題提起、変化を後押ししてきた先人たちへの感謝の思いなどを真摯に語ってくれた。インタビュアーを

    『エブエブ』キー・ホイ・クァンが語る、「この映画の重要なメッセージは、エンパシーを持つこと」 | CINRA
  • あの高校生テクノユニットはいま。LAUSBUBが大学生になって語る、音楽的関心、制作環境、将来の展望 | CINRA

    2021年初頭、Twitter上で大きな話題を集めた高校生テクノユニットを覚えているだろうか。 中学時代、YouTubeで見たYellow Magic Orchestraのミュージックビデオに衝撃を受けた岩井莉子と、その高校時代の友人である高橋芽以によって結成されたLAUSBUB。格的な音楽活動期間は1年ほどだったにも関わらず、オリジナル楽曲“Telefon”はSoundCloudの全世界ウィークリーチャート1位を記録した。 コロナ禍の受験期を乗り越え、2003年生まれのふたりは晴れて大学生となり、キャリア初となるCD作品『M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUB』を11月16日リリースした。作に収録されている細野晴臣“Sports Men”のカバーがまず目をひくが、今年8月にふたりは細野のラジオに出演し、LAUSBUBの音楽に大きな影響を与え

    あの高校生テクノユニットはいま。LAUSBUBが大学生になって語る、音楽的関心、制作環境、将来の展望 | CINRA
  • 「戦争反対」と叫ぶのは無意味か?『No War 0305』でGEZANらと1万人のデモが暴力と冷笑に抗議 | CINRA

    「ほしいのは熱狂ではなくそれぞれの実感でたどり着いたNO WAR。そして言葉にすることには確かに意味があると認め合いたい」 - GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーによる『No War 0305』ステートメントより

    「戦争反対」と叫ぶのは無意味か?『No War 0305』でGEZANらと1万人のデモが暴力と冷笑に抗議 | CINRA
    marsrepublic
    marsrepublic 2022/03/09
    カネコアヤノは今一番絵になるシンガーソングライターだなあ。声もルックスも歌詞もめちゃくちゃ強い
  • 石橋英子が語る、映画と音楽の関係、『ドライブ・マイ・カー』 | CINRA

    『第74回カンヌ国際映画祭』で脚賞ほか4つの賞を受賞した、濱口竜介監督による映画『ドライブ・マイ・カー』。 村上春樹の短編集『女のいない男たち』に収録された3つの短編小説映画オリジナルの展開とストーリーを巧みに織り合わせて生まれた、原作とはまた異なる強度の高い物語――原作を併せて読むと、この映画がいかにさまざまな演出と暗示を伴って練りに練られたものであることを実感いただけるかと思う。 石橋英子はそんな作の映画音楽を手がけた。独特の緊張感と重みを携えた物語と並走する石橋の音楽は、ドライかつ優美で、寡黙ながらも素晴らしい効果をあげている。稿では、石橋英子という音楽家が辿った作業過程とその成果である楽曲群、そしてその作家性を通じて、『ドライブ・マイ・カー』という映画に向き合った。 「良質であるが聴かれてはならない」(註1)。 石橋自身も影響を受けたとインタビュー中に語った『映画にとって音

    石橋英子が語る、映画と音楽の関係、『ドライブ・マイ・カー』 | CINRA
  • 中村佳穂が語る『竜とそばかすの姫』 シェアされ伝播する歌の姿 | CINRA

    中村佳穂に、大きな転機が訪れている。その底知れない才能がより広く知れ渡ろうとしている。 中村佳穂は、7月16日に公開された細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』に主人公・すず / ベル役として出演。millennium parade × Belle名義でリリースされるメインテーマ“U”など数々の劇中歌の歌唱も担当する。 そのニュースを知って驚いた人は多いだろう。人がそれを告げたのは6月2日、約1年半ぶりとなる有観客のライブ『うたのげんざいち 2021 in 東京 LINE CUBE SHIBUYA』のステージでのことだ。同日には高揚感あふれる新曲“アイミル”もリリースされたばかりである。 大きな反響を巻き起こした『AINOU』(2018年)以降も、中村佳穂はミュージシャンとして着実に進化を遂げてきていた。2019年にはシングル『LINDY』『q』『Rukakan Town』をリリースし、

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  • カネコアヤノが背負うもの。歌は日々に添えられた花束のように | CINRA

    2019年9月5日にアナログレコードで先行発売された、カネコアヤノのオリジナルアルバム『燦々』。そこには“ぼくら花束みたいに寄り添って”という楽曲が収められている。そのタイトルを見た瞬間、一聴するまでもなく「なんて素敵なんだろう」と心打たれたことを覚えている。 それはなぜか。「ぼくら」という言葉に、カネコアヤノの歌をお守りのように聴いている自分自身を直感的に重ねてしまったからだと思う。以下のインタビューは、そんな想いのもと北沢夏音を聞き手に迎えた約2時間にわたる対話をまとめたものだ。初めて聞く話ばかりだったが、どれも不思議と知っていることばかりだった。それはきっと、すべて彼女が歌を通じて教えてくれていたことだったからだと思う。もしかしたら、これを読んだあなたもそう感じるのではないだろうか? 『燦々』のリリースにあたり、CINRA.NET編集部が毎月1組だけ選出する「今月の顔」としてカネコア

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  • 『ノマドランド』が映すアメリカの姿。過酷な状況とノマドの精神 | CINRA

    ヴェネチアで最高賞受賞、『アカデミー賞』作品賞も有力視。『ノマドランド』は何を映しているのか 米『アカデミー賞』の各部門のなかでも、最も注目される「作品賞」。『第92回アカデミー賞』では、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が、アジア映画として初めて、その栄誉に輝いたことが話題となった。そして、2021年開催の第93回における作品賞ノミネート作品のなかで、最も受賞に近い存在と見られているのが、『ノマドランド』である。作はすでに、『ヴェネチア国際映画祭』で最高賞を受賞している。 今年の『アカデミー賞』作品賞には、「史上最高の映画」との呼び声の高いクラシック作品『市民ケーン』の脚執筆の裏側をデヴィッド・フィンチャー監督が描いた『Mank/マンク』、アメリカ移住してきた韓国系の一家の奮闘を追う感動作『ミナリ』、史実を基に差別・人権問題を映し出した裁判劇『シカゴ7裁判』など、強力な対抗馬がノ

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  • 川井憲次に聞く押井守との共同制作。説明不可能な音楽探求の日々 | CINRA

    アニメ史に残る金字塔『攻殻機動隊』シリーズの劇場公開作品第一弾『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の舞台となっているのは2029年。遠かったはずの未来に近づきつつある現在、『攻殻機動隊』シリーズが今もなお強い魅力を放ち続けている理由は何なのだろうか。 今回、シリーズの主題歌・挿入歌50曲がハイレゾで改めてリリースされるのに合わせて、『攻殻機動隊』のイメージを決定づけた映画2作品の音楽を手がけた川井憲次にインタビューを行った。川井は制作当時、どのような思いのもと世界が驚愕した異形の音楽世界を構築したのだろうか。当時の押井守監督とのやりとりを振り返りながら、今一度『攻殻機動隊』の魅力に音楽面から迫ってみたい。 押井さんの場合、普段とは違う考え方ができるのでおもしろいんですよ。 ―川井さんが押井監督と初めてお仕事をされたのは、1987年の実写作品『紅い眼鏡』が最初ですよね

    川井憲次に聞く押井守との共同制作。説明不可能な音楽探求の日々 | CINRA
    marsrepublic
    marsrepublic 2020/11/26
    あんまし話題にならなかったけど、イップマンの劇伴が良かった
  • 『異端の鳥』に描かれる自由とカオス、不自由と暴力の普遍性 | CINRA

    記事は『異端の鳥』のネタバレを含む内容となっております。あらかじめご了承下さい。 今年一番の話題作と言っても過言ではないチェコ・スロバキア・ウクライナ合作の映画『異端の鳥』(監督:ヴァーツラフ・マルホウル)。ポーランド出身の作家イェジー・コシンスキの小説を映像化したもので、第二次世界大戦中にホロコーストを逃れるために、両親に疎開させられた少年を襲う悲喜劇を描く問題作だ。すでに『ヴェネチア国際映画祭』で「ユニセフ賞」を受賞し、『アカデミー賞』の「国際長編映画賞」チェコ代表にも選出されている。 映画『異端の鳥』予告編 暴力=生きるもの全てが、生きるために他者に影響を与えること。「暴力の普遍性」を主題とした映画 まず、観客は徹底したリアリズムで展開される残虐行為の数々に息を呑むことだろう。冒頭からそれは主人公の少年(ペトル・コトラール)が抱えていた動物を、複数の少年たちが取り上げて焼き殺すシ

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  • 『TENET』観客動員数100万人突破記念、入場者特典「テネるカード」配布 | CINRA

    クリストファー・ノーラン監督の映画『TENET テネット』の入場者特典「テネるカード」が10月10日から全国の劇場で先着配布される。 現在公開中の同作は、クリストファー・ノーラン監督にとって2014年公開の『インターステラー』以来のオリジナル脚作品。「現在から未来に進む<時間のルール>から脱出すること」を課せられた主人公・名もなき男が、時間に隠された秘密を解き明かし、第3次世界大戦を止めるミッションに巻き込まれていく姿を描く。主人公の「名もなき男」役をジョン・デビッド・ワシントンが務めるほか、主人公の相棒とされるニール役をロバート・パティンソンが演じる。 同作は週末興行収入3週連続1位、週末興行動員ランキング2位を記録し、観客動員数100万人を突破。10月4日までの累計興行収入は、ノーラン監督の2017年公開作『ダンケルク』の最終興行収入を上回る16億7,453万1,690円を記録してい

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  • 劇場版『SHIROBAKO』公開。苦境を生き抜く「私(たち)」の物語 | CINRA

    SNSでバズらせる、著名人をキャストやPRに配してメジャーなメディアに取り上げてもらうなど、作品をヒットさせるための方策は無数に考えつく(それが功を奏するかは別)としても、結局のところ、その作品が観客にとって「私(たち)の物語」として感じられるか否かが、成否の分かれ目だ。昨年、世界規模でヒットした『ジョーカー』や『パラサイト 半地下の家族』が、どちらも現実社会の貧富の格差や不自由の過酷さに紐づくことで「私(たち)」の物語となりえたのは皮肉な成功と言えるかもしれないが、しかしそのような同時代を生きる人々との結びつきが芸術には不可欠である。その意味で、筆者には忘れられないテレビアニメがある。アニメーション業界の製作現場を舞台にした『SHIROBAKO』だ。 ©2020 劇場版「SHIROBAKO」製作委員会 東京・武蔵境駅近辺にある架空のアニメスタジオ「武蔵野アニメーション」に勤める宮森あおい

    劇場版『SHIROBAKO』公開。苦境を生き抜く「私(たち)」の物語 | CINRA
  • Awesome City Clubが語る、脱退・移籍をバネに大脱皮&飛翔 | CINRA

    2015年にデビューし、今年5周年イヤーを迎えたAwesome City Club。創設メンバーであるマツザカタクミの脱退、「avex/cutting edge」へのレーベル移籍と、バンドにとって転機の年となった2019年を経て、新体制最初のシングルとなる『アンビバレンス』を1月15日に配信リリースした。 見た目も華やかなボーイズ&ガールズによる「架空の都市のサウンドトラック」という結成当初のコンセプトは、シティポップのブームとも相まって、2010年代後半のシーンに大きな足跡を残した。それから徐々にメンバー個々の人間味を重視することで、よりリアルな東京という都市を映し出していったわけだが、そんな彼らも今年で全員が30代。現実の不条理とも向き合いながら、ミュージシャンとして培ってきた説得力を持って、まだ見ぬオーディエンスを輝かせ、カルチャーを繋いでいこうとしている。4人での最初のツアーを終え

    Awesome City Clubが語る、脱退・移籍をバネに大脱皮&飛翔 | CINRA
  • 片渕須直がアニメーション制作会社「コントレール」設立 スタッフ募集予定 | CINRA

    片渕須直のアニメーション制作会社「コントレール」の設立が発表された。 12月20日から公開されているアニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の監督を務めた片渕須直。同社は片渕監督の次回作となる予定の長編映画を制作するためのスタジオとして立ち上げられた会社で、社名の「コントレール」はひこうき雲を意味しているという。片渕は「多くの人に、末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」と明かしている。 コントレールは、1月上旬から作画スタッフおよび制作スタッフなどを募集予定。今後、オフィシャルサイトや公式Twitterで告知を行なうとのこと。

    片渕須直がアニメーション制作会社「コントレール」設立 スタッフ募集予定 | CINRA