元秘書の起訴を受け、記者会見する鳩山由紀夫首相。終始歯切れが悪く、国民への説明責任を果たしたとは言い難かった=24日夜、東京・平河町のホテルルポール麹町(大西正純撮影) 8月の政権交代前からくすぶり続けた鳩山由紀夫首相側の偽装献金事件は24日、現職首相の元公設秘書2人が刑事責任を問われる異例の事態となった。鳩山氏は過去に「秘書の罪は国会議員の罪。ことに金庫番秘書ならなおさら」と自民党側を批判したが、在宅起訴された元公設第1秘書、勝場啓二被告(59)はまさに鳩山氏の“金庫番”だった。一国の宰相は「政治家の言葉」の重みをどう考えているのか。今回の事件では、鳩山氏の説明自体が“偽装”だった疑念をも抱かれている。 偽装疑惑発覚後の6月、鳩山氏は会見で、虚偽記載は平成17〜20年の4年間で総額2177万8千円に上ると公表。その際、「いただいてはいけないお金を隠していたわけではない」と弁明し、偽装献