31日午後7時半ごろ、京都市下京区西七条南東野町の空き地で、男が金網フェンスに張られた自民党の小巻實司府議(70)の政治活動用ポスター4枚の下から傘の先端を差し込み、はがし破いたのを京都府警七条署員が目撃し、器物損壊容疑で現行犯逮捕した。男は来春の府議選に小巻府議と同じ選挙区から民主党公認で立候補予定の名引直寿容疑者(53)。同署によると今年8、9月、同じ場所でポスターが破られたと被害届が出ていたため、警戒していたという。 名引容疑者は伊吹文明・元自民党幹事長の秘書などを経て、07年の府議選に無所属で出馬、小巻府議に47票及ばず次点だった。 同署によると、名引容疑者は、はがしたことは認めているが「破るつもりはなかった」と話しているという。ポスターには小巻府議と伊吹氏の写真が使われていたという。【成田有佳】