社民党の辻元清美国土交通副大臣は18日の衆院外務委員会(鈴木宗男委員長)で、2002年3月の衆院予算委員会の証人喚問に招致された鈴木氏を「疑惑の総合商社」と呼んだことを陳謝した。 当時、辻元氏は鈴木氏がケニアへの政府開発援助(ODA)事業を巡り口利きをしたのではないかと追及。自民党の小野寺五典氏に現在の認識を問われると、「(鈴木氏の)裁判でもその事実は出ておらず、確証がなかった。そのような言葉遣いをしたことを反省している」と述べた。 辻元氏は鈴木氏を追及した半月後、秘書給与詐取疑惑で議員辞職し、翌年には逮捕され、有罪が確定した。この日の答弁では「国会論戦では熱くなったり、言い過ぎることもあるが、それが自分にはね返ってくることも理解している」と低姿勢に終始した。 7年を経て陳謝された鈴木氏は委員会後、記者団に、「国会の場で反省を述べたことは評価したい。もっと早くても良かった気がする」と苦笑い