名古屋市の河村たかし市長は12日、中学生までの医療費を通院も含めて無料化し、70〜74歳の医療費の窓口負担を1割に据え置く、と明言した。中学生までの無料化は、来年度から始める予定という。計約70億円の新たな財政負担が必要になるが、河村市長は「(マニフェストに)書いてある。やらないかんでしょ」と実現に向けた決意を示した。 名古屋市では既に、小学校卒業までの子どもの通・入院費と中学生の入院費を無料にしているが、中学生の通院費については3割負担となっている。河村氏は市長選での公約で、中学生の通院費も無料にする政策を掲げていた。 また高齢者への医療費支援は、国の医療制度改革の一環で、窓口で1割負担で済む年齢が70歳以上から75歳以上に引き上げられたことに対するもの。現在、70〜74歳の高齢者は国の政策で一時的に1割負担のままに据え置かれている。だが河村市長は、本来の2割負担に戻った際にも、市の