電子書籍のフォーマットとデバイス まずはじめに,モデレーターの馮氏から「フォーマット問題」が提議された。 日本で電子書籍がいまひとつ普及しない要因としてフォーマットの乱立が挙げられるが,いまコンテンツを制作している現場ではどのように選択されているのだろうか。ケータイ向けのコミックやライトノベルの電子書籍を10年にわたって制作してきた暁印刷の舘崎氏は「XMDFと.bookが圧倒的に多い」と語る。 「携帯電話ではどうしてもXMDFになる。.bookは,ここ1~2年で増えてきたスマートフォン向けの文字モノのコンテンツに対応できるので使い勝手がよい」という。ただし「今後はEPUBも増えてくるので柔軟に対応していきたい」とした。 また,携帯電話,スマートフォン,タブレットといった大きさや機能が異なるマルチデバイスへの対応も求められる。女性向けファッション雑誌のデザイン制作からiアプリまで手がけ