2018シーズン開幕とともに松本山雅が“△地獄”に陥った。横浜FCとの開幕戦をスコアレスドローで終えると、第2節のアルビレックス新潟戦は1-1。第6節のレノファ山口戦はロスタイムに2失点する悪夢のような展開で2-2の引き分けに終わった。 第9節終了時点で2勝5分け2敗の12位に低迷。全22チーム中で東京ヴェルディに次ぐ2番目にドローの数が多い。松本山雅を率いる反町康治監督と引き分けといえば、北京五輪に出場した反町ジャパンに密着した筆者の頭には、自ずと10年以上前の記憶が蘇る。 あの時は歓喜のドローだった。'07年11月21日、国立競技場。U-22日本代表は'08年北京五輪出場を懸けてサウジアラビアと対戦した。五輪切符獲得の条件は引き分け以上。反町監督は平山相太をベンチから外すなど、ホームでもなり振り構わず守備的な戦術を敷いた。 執念の采配が実り、結果は0-0。指揮官はスタジアムで約4万20