健康に気を遣っていても、意外と油には無頓着な人も多い。単に油ものを控えるだけではダメ。大切なのは油の量ではなく、油の「質」だった。油を替えれば、あなたの健康寿命はもっと延びる。 毒を食べているようなもの 「サラダ油=植物性油はヘルシーで健康にいい」――いまだにそう思っている人は多い。しかし、「実はそれは大きな間違いだ」と語るのは東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎氏だ。 「動物性脂肪を減らして植物油を使うとよい、というのは過去の医療界の常識でした。『リノール酸は必須脂肪酸であり、体によい』と、サラダ油などの植物油メーカーは、リノール酸を豊富に含むことを声高に喧伝してきました。 しかし実は、サラダ油に含まれるこのリノール酸の過剰摂取こそが、心筋梗塞やアトピーをはじめとするアレルギー症状、うつ病、さらにはがんなど様々な病気を引き起こす原因となっているのです」 リノール酸は「必須脂肪酸」と呼ばれ