私は群馬県の桐生市で生まれ育ったが、その地域の給食の「プリン」の出し方が、今思うと奇妙だった。 友人らと昔の給食の話になったとき、その「プリン」の話をすると必ず驚かれる。 どんな出し方かというと、「おかず用の天ぷらバットになみなみ注がれている」状態。それをクラスの人数分に切り分けていた。 なんなんだ、ウェディングケーキか。 今さらだが再現してみた。ゲップ。 (乙幡 啓子) 今日は網は要りません まず、家に「給食用の大きな天ぷらバット」というものがないので、浅草は合羽橋の道具街に買いに行く。プロ用から家庭用まで調理道具なら何でも揃うぞ。 その前に天ぷらバットの大きさを決めねばならない。冷蔵庫にまるまる入らないとダメだ。 そう、今回のプリンは冷蔵庫で冷やして固めるタイプを採用した。焼きプリン・蒸しプリンは、そのバット以上のオーブンなり入れ物なりが必要で手間がかかる。 お店にはいろいろな深さ・大