個人情報流出のリスクを懸念して、昨今では顧客情報の収集や活用を控える企業も少なくないなか、玩具メーカー大手のタカラトミーでは、顧客情報や顧客からの意見を商品企画をはじめとするさまざまなマーケティング施策に積極的に役立てようとしている。では、同社はいかなる方法で顧客情報の収集・分析を行い、それをどう活用しているのだろうか。本稿では、タカラトミーの取り組みを通して、顧客情報を一元的に管理し、それをマーケティングに生かすための方法を探りたい。 CIO Magazine編集部 ● text by CIO Magazine 顧客の情報を積極的に活用 タカラトミーにおけるデータベース・マーケティング・システムの導入に主導的な役割を果たした神谷謙五氏(左)と福家正和氏。両氏は、顧客の情報や顧客から寄せられる意見を積極的に活用することで、顧客のニーズをより深く理解し、商品企画やマーケティング施策に役立てる