タグ

のべらっくすに関するmasarin-mのブックマーク (2)

  • 冷徹な祭壇:死者の願いと猟奇の背後|まささん

    白壁に手をつきながら鉄製のタラップを登ってゆく。四〇代になりたてのころ仕事で腰を痛めてから騙し騙しやってきたが、季節の変わり目、特に今日のように晩秋で急激に気温が下がった日は、古傷がぶり返す。しくしく痛むのである。 白壁についた手を離すと手形が残っていた。掌を見ると、灰色に汚れていた。「クソッ」と内心悪態をついて、舌打ちをした。アパートのコンクリートの外通路を歩く。手摺りには黄色いテープが張られていた。通路から鉄道が見えた。ここは撮り鉄にとって、名所らしい。 現場は四つ並ぶ部屋の奥から二番目だった。ドアは開け放たれ、青い作業着の人間が頻繁に出入りしている。鑑識である。科捜研も出張ってきているだろう。 痛む腰を叩きながら部屋に入る。すれ違う鑑識が挨拶をしてくる。それに右手を挙げて応える。 「ウッくせえな」 手の甲を鼻に当てる。夏場のホームレスのような、強烈な生き物の内臓のような、そんな臭いが

    冷徹な祭壇:死者の願いと猟奇の背後|まささん
    masarin-m
    masarin-m 2017/11/30
    とりあえずフィクションです。時間かかりました。
  • 【第23回】短編小説の集い「虫」 総評 - 短編小説の集い「のべらっくす」

    夏の虫がほぼ退場したところで、今月の総評です。 〇夏休みの宿題効果か、今月は初めての方を含めたくさんの皆さんに参加して頂いて嬉しい限りです。テーマとして難しいと思っていたのですが実体のあるものが書きやすかったのではないかと思います。 〇テーマ「虫」についてですが、やはり人間より寿命が圧倒的に短く脆い存在と言うことで「死」と結びつきやすいのでしょう。実際サルバトール・ダリは自身の作品にアリを好んで登場させ、死を演出していました。死者に群がるそれを分解する虫や、「なんでホタルすぐ死んでしまうん?」に代表されるひと夏しか生きられない生態。そのために子供たちの死のお手になってしまう夏の虫たち。そんなところが人をノスタルジックに誘い、様々な物語を生むのかもしれません。 〇また綺麗な蝶や光る甲虫の話はあまりなかったことからも、虫は嫌悪の象徴になりやすいようです。「虫けら」「虫唾が走る」「虫が好かない

    【第23回】短編小説の集い「虫」 総評 - 短編小説の集い「のべらっくす」
    masarin-m
    masarin-m 2016/10/14
    そうなんですよね。後半がね。
  • 1