今回増えましたね、「虫」なのに。前回の「海」のほうが余程書きやすいと思うんだけど、今回も人の作品の感想とその後ついでに自分の書いたやつを解説しようと思う。 「バグの心得」 - カプリスのかたちをしたアラベスク 一言で表すなら「あーこの人こういうの好きだったんだ」というのが如実に現れている内容だった。書いたマチャ彦くんとツイキャスやTwitterでやりとりしたとき「小説で最も重視するのは文体」「小説は物語(小説世界)を楽しむもの」「人物なんていなくていい」「共感なんて詐欺の手法」「意味や解釈なんてどうでもいい」という感じの、なにが言いたいのかよくわからない言葉が並んでいたけれど、これを読むだけでその意味がはっきりわかった。読者はよく、作品に込められた意味や作者の意図、メッセージなんかを読み取ろうとする。またそういう書評を書いたりする。映画でも北野武が自分の映画について「いろいろ聞き回ったけど