自殺に関する報道は世界的にも自粛する方向にある。世界保健機関(WHO)は自殺の予防を目的に自殺報道ガイドラインを定めている。そのガイドラインの一部を紹介しよう。 ・短期的に過剰な報道をすることを控える。 ・自殺をことさら美しいものとして取り扱ったり、悲劇性を強調しない。 ・自殺手段を詳細に報道しない。 ・実名報道を控える。 ・自殺の背後にはしばしば心の病が潜んでいるが、それに対して効果的な治療法があることを強調する。 これについて「このなかで日本のテレビ局が守っていることが一つでもあるでしょうか」と怒りをあらわにするのが、『テレビの大罪』(新潮新書)で「自殺報道が自殺をつくる」と指摘した精神科医の和田秀樹氏。確かに、テレビは遺影や遺書を映し出し、どこでどうやって自殺したかを事細かに紹介する。遺族の怒りや悲しみの言葉をそのまま流して悲劇性を高める。 「思春期の青少年の心はうつろいやすく、ふと
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