マスコミはその時々の社会問題などを過大に取り扱い、センセーショナルに扱うことがままあります。EVに関する報道はまさにこれで、多くのメディアは1年前と今とでは180度、言っていることが逆のようです。しかし、本当のところ「EVの未来は暗い」のでしょうか。それとも……。 ほんのわずか前まで、多くのメディアで「EVシフト」をキーワードに、明日にでもエンジン(内燃機関)がなくなり、EVが取って代わるかのような報道を目にすることがありました。実際に、欧米や中国の政治関係者や自動車メーカーからは「エンジン車は廃止する。これからはEVだ」という声も聞こえてきました。そして、そうした「EVシフト」という追い風にあわせて、EVの販売台数も伸びて来ました。 ところが、昨年の後半から、EVの伸びは鈍化してしまいました。これは欧米だけでなく中国でも同様です。そして、「EVが減速」という報道が出るようになったというの