すっきりとはしない試合だった。10月14日のトーゴ戦、日本は5-0で快勝した。しかしトーゴは14人しか来日せず、目玉のアデバヨールもいなかった。困ったものだ。 真剣勝負の国際試合では、14日のように簡単にクロスが上がることもないし、点が入ることもない。日本代表のキャンプそのものは約10日間行われ、新しく入った森本らと他の選手が戦術、コンセプトを共有することができて成果はあった。だが、その成果を確かめる試合の相手がB代表では岡田監督も頭を抱えたことだろう。大会直前の調整試合なら格下のチームでもいいが、合宿をやって力を確かめたい時にこんな相手では練習にもならない。厳しい試合を経験したかったはずだ。 一番の問題はマッチメークだろう。確かに試合を組んだ時点でトーゴがW杯予選に負けて出場権を逃すとは予想できなかった。それでもアフリカから欧州を経由して来日するのは物理的に大変で、コンディション調整が難