―著書『下手くそ』の中で「下手くそは絶望ではなく、チャンスだ」と主張しています。 「僕がサッカーを始めたのは小学校6年生の時で、ほかの子と比べて“周回遅れ”のようなスタートだった。そのため『早く始めた子たちよりも自分は下手くそだ』と、常に自覚しながらプロ選手を目指して取り組んできた。下手くそであることは僕の中でエネルギーで、『もっと練習しよう』というモチベーションにもなっている。人はマイナス要素を抱えているとネガティブに考えがちだが、それをエネルギーに変えられれば夢をつかめる可能性は高まる」 ―遅くにサッカーを始めたにもかかわらずプロを目指した理由は。また、その後サッカーへの向き合い方は変わりましたか。 「サッカーが大好きだったことと、勉強などが苦手で気がついたら僕にはサッカーしかなかったので、自然とサッカー選手になる決意が固まっていた。その後、下手くそな僕がプロになるにはどうすれば