敗戦の足音をかき消した冷静さ 2011年01月26日09:45 カテゴリcolumn カタールとの準々決勝で味わったスリルは、序章に過ぎなかったようである。延長前半終了間際にリードを奪った瞬間は、これで勝てる、と思った。しかし、勝利の予感にはすぐに陰りが生じる。 韓国がロングボールを使ってくることを想定した日本は、競り合いのあとのセカンドボールに注意を割いてきた。自陣で直接FKを与えてしまうことは多かったが、二次、三次と連なる波状攻撃はほぼ回避できていた。細貝の代表初ゴールで、97分にリードを奪うことができたひとつの要因である。今大会の韓国は準々決勝までに8ゴールをあげているが、ペナルティエリア外からはイラン戦の1点のみである。彼らのシュートレンジを考えれば、悪くない対応ができていた。 延長後半は違った。2-1となった直後に韓国が196センチの大型FWを投入し、力ずくのパワープレーを仕掛け