ソフトバンクは15日、米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを買収することで合意したと発表した。買収金額は201億ドル(約1兆5709億円)で、最終的にソフトバンクはスプリントの発行済み株式の約70%を取得する。買収額のうち121億ドル分は市場から買い取り、残り80億ドル分はスプリントが発行する新株を引き受ける。両社合計の携帯電話契約数は9000万件を超える通信グループが誕生する。 買収手続きは来年半ばに終わる見通し。スプリント新社の最高経営責任者(CEO)は現在のスプリントのCEOであるダン・ヘッセ氏が就任する。スプリントの本社はカンザス州オーバーランドパークから変更しない。 孫正義社長は同日の都内で開いた記者会見で、「(米国への挑戦は)様々なリスクがあり決して簡単なものではないが、もっと大きなリスクになる」と話した。 米国の携帯電話市場は、契約数がともに1億を超えるAT&Tとベライゾン