市販薬は「大衆薬」などとも呼ばれますが、正式には「一般用医薬品」といい、OTC薬とも呼ばれています。OTCとは「Over The Counter」の略語で「薬剤師が説明してカウンター越しに出す薬」という意味です。これに対し、医師が出す処方薬は「医療用医薬品」といいます。 処方薬は効き目が強く、市販薬は効果が穏やかだから、市販薬のほうが副作用はないと思っている方も多いと思います。 たしかに、市販薬は処方薬に比べて作用の穏やかなものが多くみられます。副作用のリスクを避けるために、処方薬に比べて主成分の量を半分から3分の1程度に減らしている薬が少なくないからです。ただし、量は違っても主成分は処方薬と変わりませんので、「処方薬は副作用があって市販薬には副作用がない」とはいえません。 実際に、市販薬を服用して亡くなる方や、重度の副作用を被ってしまう方が毎年いるのです。厚生労働省は、所管の「医薬品医療