題名:永遠の愛なんて存在しない。 報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 人によって好みは異なる。僕が顔を見上げ、その存在を認識した時から、僕の中で、クミちゃんは輝きだした。それまでにも、彼女は受付にいたはずだった。でも、始めて、何かが結びついている、そう思えたのはなぜ、なんだろうか。それを実感した日以来、クミちゃんの存在は、僕にとって特別になった。“豊かでなめらか、そして温かみのある声”。どうしようもなく僕の心は震えた。 そういえば、シズコもそうだったのかもしれない。その声の音色に自然と共鳴してしまう。それは、その声は、僕にとって一種の音楽の様でもあるからかもしれない。 好きな人が、好きな人の存在が、人によって好みがあるように、好きな音楽は、その音色によって人によってかなり異なる。でも、人からの印象や、音楽からの印象は、心に根差す深いものがある。 自分にとって大事なものは、年を