2017年3月11日のブックマーク (4件)

  • 坂元裕二『カルテット』8話 - 青春ゾンビ

    またしても心震えるような傑作回である。8話に到達してもなお、坂元裕二のペンが絶好調だ。例えば、「お義母さん!(駆け寄って)野沢菜ふりかけ」というギャグのようなシークエンス1つとっても、真紀(松たか子)にハグを期待してかわされる鏡子(もたいまさこ)に、同じく別れ際にハグをすかされた幹生(宮藤官九郎)の顔がチラつく。こういった些細な書き込みによって、鏡子というキャラクターに「あぁ彼女は幹生の母であるのだな」という実感が宿るのだ。こういった人間の小さな営みを積み重ねることのできる細部の充足こそが、坂元裕二の真骨頂だろう。穴釣り、冷え冷えの便座、穴の空いたストッキングと、今話においても”ドーナッツホール”のモチーフが活き活きと登場し、物語に華を添える。ナポリタンとブラウス、ナポリタンと粉チーズ、と”赤”と”白”の混ざりあいが提示されたり、すずめ(満島ひかり)にチェロを教えたという”白い髭のおじいさ

    坂元裕二『カルテット』8話 - 青春ゾンビ
    massarassa
    massarassa 2017/03/11
    “別府からティッシュを奪いとって、鼻をかむわけだけども、まさに身を挺して守る、だ。だって、家森は1箱1600円の高級ティッシュ”紫式部”じゃなきゃ鼻をかめない男のはずなのだ!!” 泣いた……。
  • 3.11 中間被災者の孤独 - ---

    1か月後、また3月11日がやってきます。これから、宮城県生まれ岩手県育ち東京都在住のわたしの話を書きます。ずっとずっと考えてきたことを、今まとめて形にしておきたいと思いました。先に言っておくと、あの日わたしの血縁者はひとりも死にませんでした。当に奇跡のようなことです。 当時わたしの父方の祖父母は宮城県名取市に、母方の祖父は気仙沼エリアに住んでいました。わたしはというと、大学進学のため家族と離れひとり上京しており、あの日もやはり東京にいました。 わたしは京王線沿線の高幡不動というところでひとり暮らしをしていました。大学3年生の春休みを利用して、税務署で確定申告の書類をまとめるアルバイトをしているところでした。大きく長い地震で、積んでいた書類がなだれを起こして、みんなが嫌な顔をしました。この数日前にも、大きな地震があったばかり。その地震は宮城県が震源だったことを思い出しながら、床に落ちた書類

    3.11 中間被災者の孤独 - ---
  • 指入れ男:男子生徒の口に…千葉で相次ぐ 警察「変質的」 | 毎日新聞

    千葉市稲毛区のJR稲毛駅周辺などで昨年8月以降、男子中高生が口に、不審な若い男から指を入れられる被害が少なくとも8件相次いでいることが県警などへの取材でわかった。千葉西署は暴行容疑で捜査している。 同署によると、男は帰宅途中の男子生徒らに「駅はどこ?」などと尋ね、会話の最中に指を口に入れ、自転車で…

    指入れ男:男子生徒の口に…千葉で相次ぐ 警察「変質的」 | 毎日新聞
  • 映画と認知心理学 - There's Something Fishy

    3月6日(月)に神戸大で「映画と認知心理学」についての研究会があった。 プログラムは以下の通りである。いずれの発表もきわめて啓発的でおもしろく、自分自身の研究にとっても非常に示唆的な内容だった。 その際の私のコメントを再構成したので、自分のための備忘もかねて公開しておく。 領域横断的映画研究の推進 | 神戸大学大学院国際文化学研究科国際文化学研究推進センター 前提として、板倉先生のご発表で小津安二郎の『彼岸花』(1958年)について、ある場面に見られる細部の指摘があったことを紹介しておく。これがないと私のコメントの内容がいまいち伝わり切らないだろうと思う。 ここでは『彼岸花』が娘の結婚をめぐる物語であることがまずわかっていればよい。映画は「赤・黄・白」の三色を使って結婚のイメージを提示する。この三色が映画の至るところに繰り返しあらわれる。板倉先生が紹介されたのは、そのなかでも特に気づきにく

    映画と認知心理学 - There's Something Fishy