MRIによる脳の断面図。正常な人と比べ、アルツハイマー型認知症の人の脳は、記憶などに関わる海馬という器官の萎縮がみられる(円内)=近畿大学医学部・石井一成教授提供 認知症の高齢者は国内に約500万人とされ、高齢者の7人に1人に上る。現時点で根本的に治したり、確実に予防したりする方法は見つかっていない。その認知症の原因のうち、大部分を占めるアルツハイマー病に今夏、画期的な新薬が誕生するかもしれない。【酒井雅浩】 認知症は、何らかの原因によって脳の神経細胞が壊れたり、働かなくなったりすることで認知機能が低下し、それまでできていた身の回りのことや家事などができなくなり、生活に支障を来す状態を指す。なかでも6~7割がアルツハイマー病という不可逆的な脳の病気が原因で、脳にたんぱく質の「ごみ」がたまることで神経細胞が死滅し、思考や記憶の機能が損なわれるとされている。 このたんぱく質のごみを除外し、脳内
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