糖尿病患者のDana Lewisは、生活を改善したいと、3年間をかけてDIY人工膵臓システムを完成させた。そのデザインは、誰でも利用できるように公開されている。 OpenAPSプロジェクトは、自分の持続血糖測定(CGM)をRaspberry PiやIntel Edisonなどの小型コンピューターで処理して、基礎インスリンの量を微調整し、体に注入するというものだ。接続されているアプリが、栄養価の高いものを食べたり、走ったりといった、血糖値の急激な変化を起こす行動を監視する。それにより、糖尿病のコントロールを自動化して、最終的には血糖値を長時間安定させることを目標にしている。 アラームの理由 Lewisは1型の糖尿病患者だ。寝ている間に血糖値が急激に低下したとき、持続血糖測定器から、目が覚めるように大きなアラームが鳴るようにしてある。目が覚めなければ、そのまま低血糖症で死んでしまう恐れがあるこ