インターネットはすっかり社会に根付いた。ヤフー、楽天、アマゾンに始まって価格.com、ぐるなび、クックパッド等々、生活のあらゆる分野で、ネット企業が提供するネットサービスが浸透している。また携帯電話・スマートフォン等の分野では各種のアプリ(ゲーム等)の提供者が、ユーザーの空き時間にサービスを利用してもらおうとしのぎを削っている。経済産業省の特定サービス産業調査によると2011年度の「ネット付随サービス業」全体の売上高は1.1兆円となった。なお前年度は9,806億円であり、着実に伸びている。 一方総務省「情報通信白書」によると2012年3月末の時点で世界の時価総額上位500社の中に日本のネット企業(次頁注を参照)は1社(ヤフー(日))しかない。その理由としては、日本企業はGoogleのように、世界市場で成功する例が少ないことが挙げられるが、そもそも資本市場は日本のネット企業の実態を正しく評価
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