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2021年7月23日のブックマーク (3件)

  • 夏が好き

    朝。クマゼミの賑やかな鳴き声で目が覚める。それしか音が聞こえなくて、きっと外にはクマゼミしか居ないのだと思う。磨りガラスの向こうが青く輝いているのが見える。布団の冷えている方へ寝返りをうつ。窓の外の、青い輝きに包まれたお祭りの音に心をくすぐられながら、また眠りに落ちる。 …… 目が覚める。日が登ったのだろう。部屋中に外の熱が漂っている。左右に寝返りをうち、布団に冷えた場所がどこにもなくなっていることに気づき、諦めて起き上がる。扇風機の音と、近くの道路を走る車の音だけが聞こえた。あれだけ騒々しかったクマゼミの合奏は嘘みたいにぴたりと止んでいた。青く輝く磨りガラスとクマゼミの賑わいが曖昧に思い出され、内容は覚えていないけれど、なにか楽しい夢を見たという感覚だけが残っている時のような、そわそわした気分に、なる。だから、私は夏が好き。 シャワーと着替えを済ますと同時に洗濯物が終わった。くしゃくしゃ

    夏が好き
    matakeno
    matakeno 2021/07/23
    美しい文体で目に浮かんでくる京都の夏。夏が好き好き伝わってきて最高です。
  • 「こんなオリンピックはもうないですから」逆境こそ財産、高校バレーの名将が渾身エール「アスリートは応援されることに慣れ過ぎている」(田中夕子)

    まるで「スポーツの祭典」が始まるとは思えない空気感の中で、いよいよ東京五輪が開幕する。 相次いで露呈する問題の数々、決してクリーンとは言えない背景……新型コロナウイルスという想像もできなかった事態を差し置いても、連日の報道に、楽しみどころか嫌気が差すばかりという声があちらこちらから聞こえてくる。来なら、初めての自国開催の五輪に向けて抱負を語るはずのアスリートたちが、まるで悪のように扱われるのが現状だ。 もちろん、医療体制や経済状況を考えれば、すべてが五輪を肯定する意見ばかりでないのは当たり前。むしろ、ルーツを東北に持つ1人としては「復興五輪はどこへ行った」と叫びたくもなる。 この場所を目指して必死で取り組み、家族との時間や引退後のキャリアを犠牲にしても挑戦を続けて来た選手がいる一方で、同じように多くの時間をかけても、この場所に立つことすら叶わず、夢半ばで挑戦を終えた選手もいる。ようやくた

    「こんなオリンピックはもうないですから」逆境こそ財産、高校バレーの名将が渾身エール「アスリートは応援されることに慣れ過ぎている」(田中夕子)
    matakeno
    matakeno 2021/07/23
    「これほどアンチの中でオリンピックを戦う、そんな経験は滅多にできることではありません」。
  • ソフト米代表監督「福島の桃、デリシャス」 ホテルで6個:東京新聞 TOKYO Web

    主催者の情けないニュースばかりが話題になるが、五輪の理念を感じさせる出来事があった。「福島の人々がファーストクラスの運営をしてくれた」。ソフトボール米国代表のエリクセン監督の言葉だ。 22日、福島あづま球場での日程を終了。会見で「復興五輪」の意義について私が聞くと、回答は熱を帯びた。「コロナ対策でメディアが外に出られず、福島が美しく、安全なことを世界に伝えられなかったことが残念」と悔やんだ。そして「桃はデリシャスだった」と笑った。ホテルで6個もべたという。

    ソフト米代表監督「福島の桃、デリシャス」 ホテルで6個:東京新聞 TOKYO Web