『Which Side Are You On?』 サッチャー主義が英国の貧困層に何をもたらしたのか (柳下毅一郎) 2013年04月15日 20時25分 カテゴリ: 殺しの映画レビュー タグ : ケン・ローチ • ドキュメンタリー • 日本未公開 • 洋画 Which Side Are You On? (1985) 監督 ケン・ローチ 2013年4月8日、マーガレット・サッチャー元英首相が死去した。「鉄の女」と呼ばれたサッチャー首相はまちがいなく戦後最大の政治家の一人であり、現在の英国の姿を作った人間だ。経済的に言えば国営企業の民営化と規制緩和による「小さな政府」を断行し、「英国病」に半身麻痺状態だった英国を治癒した人物だということになっている。だが、その評価は今もなお相半ばする。実際にはサッチャー政権のあいだに失業者は倍増し、貧困層は増加した。 サッチャー主義の最大の発露としてその象徴と
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