ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(85)が、2026年までに行われる次期大統領選への出馬を検討していることが明らかになった。有力政党フエルサ・ポプラルを率いる長女ケイコ氏が14日、X(旧ツイッター)に「父と話し合い、父を大統領選の候補にすることを決めた」と投稿した。 フジモリ氏は先月、フエルサ・ポプラルの入党届に署名。「全てのペルー人のためにまた働きたい」と表明し、政界復帰への意欲を示した。 ただ、出馬には年齢や健康面が不安視されるほか、フジモリ氏が実刑判決を受けていることから、地元メディアは法的に出馬は難しいとの見方を伝えている。 フジモリ氏は昨年12月に約5年ぶりに釈放されるまで人権侵害事件で服役していたが、服役中も心疾患などで入退院を繰り返していた。今年5月には舌に悪性腫瘍が見つかったと公表。先月には自室で転倒し骨折した。(共同)