山形市沖町の山形済生病院で2017年9月、担当医師が、患者自身の血を輸血する際に用いる装置の取り扱いを誤ったため、血管が詰まり、女性が死亡していたことが、同病院や関係者などへの取材で分かった。女性の遺族は業務上過失致死容疑で山形署に刑事告訴した。同署が受理し、今後、捜査を進める。 同病院などによると、女性は手術後、貧血対策などのため、手術中に出た血液をフィルターや遠心分離器に通して不純物を取り除いてから、体内に戻す処置を施されていた。 その際、担当医らが本来使用すべきフィルターよりも目が粗いものを使用。微細な骨片で肺の血管が詰まり、女性は亡くなった。「血中の不純物が除去しきれなかった可能性がある」(同病院)という。装置の取り扱い説明書には、「目の細かいものを使用する」と記載されていた。 同病院は遺族に対し、誤ったフィルターを使用したことを説明し、謝罪した。また、原因解明のため、外部の医師ら
5月29日に西北部地方ホアビン省総合病院で人工透析治療を受けていた慢性腎不全患者18人がアナフィラキシーショックと見られる症状を起こして8人が死亡した事件で、医学評議会は8日、審査の上で「治療に使われた水に問題があった可能性が高い」との見解を示した。 ホアビン省保健局は、事件を受けて同病院の院長および幹部2人の計3人を職務停止処分としている。患者18人中の10人はハノイ市バックマイ病院で集中治療を受けた後、命に別状はないということが確認され、8日に退院した。 事件前日、同病院の人工透析装置はハノイ市のある会社によりメンテナンスを受けたばかりだった。医学評議会は正式な結論を出すため、警察と協力して引き続き調査を進めている。 警察は、同病院の医療機械設備や医薬品、化学品などを押収して捜査を急いでおり、刑事事件として立件する構えを示している。捜査の一環として、医療機器の専門家に同病院の人工透析装
ベトナム北部ホアビンの病院の集中治療室で人工透析を受けている患者を見守る患者の家族と当局者ら(2017年5月29日撮影)。(c)AFP/Vietnam News Agency 【5月30日 AFP】(写真追加)ベトナムの国立病院で29日、人工透析を受けていた腎臓病患者の容体が急変し、6人が死亡、12人が救急搬送された。同国保健省が発表した。 国立ホアビン省総合病院(Hoa Binh Province General Hospital)で腎臓病患者18人が人工透析を受けていたところ、透析開始から45分後、一部の患者が吐き気や腹痛、息切れを訴え始めた。 国営メディアの報道によると患者らはアナフィラキシーショック(血圧低下や意識障害などを伴い、生命の危険もある全身性の激しいアレルギー症状)に陥ったとみられる。保健省は首都ハノイ(Hanoi)の南西80キロに位置する現地に調査チームを派遣した。 保
日本医療機能評価機構(東京)は28日までに、2016年に全国の医療機関から報告があった医療事故は前年比228件増の3882件で、年単位の集計を始めた05年以降、最多を更新したと発表した。16年末時点の参加医療機関は1031施設で、報告があったのは339施設。件数の増加について機構は、15年開始の医療事故調査制度を踏まえ「発生防止や再発予防のため医療事故を報告するという意識が現場で高まってきた」と
茨城県警水戸署は9日、水戸市内の民間総合病院に入院していた男性患者(82)=同県城里町=が、人工呼吸器が停止した状態で死亡しているのが見つかったと発表した。呼吸器のコンセントは抜けておらず、スイッチを入れ直すと動いたという。事件、事故の両面で調べている。 水戸署によると、7日午後9時10分ごろ、病室内を…
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く