産業技術総合研究所(産総研)などは2月8日、リアルタイムPCR装置の超小型化・軽量化に成功したと発表した。 同成果は、日本板硝子、産総研、ゴーフォトンらの研究グループによるもの。研究機関、大学向けに試作機を供給し、実地検証を開始しており、年内の発売を目標に開発を進めているという。 PCR装置は、大型で消費電力が大きく、価格も高いことから専門施設内での利用に限られている。そのため、集団感染や食中毒などで細菌やウイルスの特定作業を行う場合は、現場からサンプルを送付する必要があり、さらに測定に1時間程度かかるという課題があった。 今回、産総研は、薄くて小さなプラスチック基板にマイクロ流路を作製し、そこに試料を注入して高温・低温の領域間で試料を高速に移動させることにより遺伝子を増幅させ、蛍光で検出する原理を開発。一方、日本板硝子は光通信などに使用されるSELFOCマイクロレンズの技術を利用した小型
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