手術中のミスが原因で患者が死亡したとして、滋賀県警草津署に業務上過失致死容疑で書類送検された草津市内の病院の男性医師について、大津地検は7日、容疑不十分で不起訴処分にしたと発表した。処分は6日付。 医師は10年9月27日、胃がんで入院していた同市の男性(当時71歳)に腹腔(ふくくう)鏡手術をした際、誤って十二指腸を傷つけて敗血症を起こし、死亡させたとして、昨年12月に書類送検された。 大津地検は「十二指腸の穴について、被疑者の過失によるものと認めることが困難と判断した」としている。死亡した男性の長男(48)は取材に対し、「納得できない。病院と医師に対して損害賠償を求めて提訴する」と話した。【村瀬優子】