【砂川】赤信号を無視したレースまがいの2台の暴走が、家族の未来を奪った。砂川市の交差点の事故で軽ワゴン車の一家5人を死傷させたとして、砂川署は30日、RVを運転していた古味(こみ)竜一容疑者に自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑を適用した。同容疑者は「(交差点前で)赤信号を見た」と供述。軽ワゴン車に衝突した谷越隆司(りゅうじ)容疑者の乗用車と競うように走っていた状況などから、同署は両容疑者の共謀が成立すると判断した。 「(2台は)一方が一方を追い越しながら、速度を上げていった」。30日の古味容疑者の再逮捕後、砂川署幹部は事故当時の状況をそう説明した。 事故現場から約1キロ手前の防犯カメラは猛スピードで走る2台を捉えた。谷越容疑者の乗用車の同乗者は事故後、知人らに「(その時点では)古味容疑者の車が前を走っていた」と証言。谷越容疑者はそこから加速し、古味容疑者のRVを追い抜いて間もな